伝えなかった想い

想いを伝えるということという日記を連続で書いたけど、
伝えられなかった想いがある。

ずいぶん前なのにものすごくはっきり覚えているということは
それだけ心にひっかかってたのだろう。

あるアイドルがロックシンガーとして再出発した時、
アルバムがとてもよかったので、ライブを見に行ったことがある。
そして、そのライブはPUREな情熱に溢れていてすごくよかったのだ。
アイドルのイメージが定着しているから、ロックシンガーとして認められるにはハードルが高いかもしれないけど、その純粋で熱い魂を私は応援したいと思った。
「素晴らしかった!頑張って欲しい!」そう伝えたくて胸が熱くなった。

当時すでに私は番組のパーソナリティをやっていたので、
ライブはご招待で見せていただき、自分が行きたいと言いさえすれば
楽屋に顔を出して本人にも会うことが出来た。

でも当日は連れもいたので、そのまま会わずに帰ってきた。
なんとなく後ろ髪ひかれながら。


やがて、彼女はシーンから姿を消した。
今何をしているかもわからない。
歌をやめてお母さんとして、静かに暮らしているかもしれない。


私が当時感想を伝えようが伝えまいが、彼女の人生に大きな影響はないだろう。
でも、もしあの時私が抱いた熱い想いとエネルギーを伝えていたら、
彼女は嬉しかったと思うし、もしかしたら何かの支えになったかもしれない。
何かが動き出したかもしれない。



逆に、すぐに想いを伝えたことで動き出したことだって一杯ある。
あの時声をかけていなければ、知り合いにもならなかったし
今の自分達の関係はない、なんてことも多いし。

3月に私がやった「絵のない絵本」の声×音×絵のイベントだって、
私が「これを読みたいんです」とあの時言わなければ
実現はしなかったのだから・・・。



伝えることが出来なかった想いは、強ければ強いほどいつまでも残るものなのだと
あらためて感じている。

もちろん、伝えたくても伝えられないこともあるし、
伝えないほうが言い場合もあるだろう。

でもせっかく生まれた想いは、伝えられる人がそこにいて
伝えられる状態なら、ためらわずに伝えていこう。

せっかく生まれた感情は、たとえそれがどんなにネガティヴであったとしても
ないことにはせずに、味わって、受け入れて、そのあと
抱きしめて、解放してみよう。



ちなみに写真は大宮エリーさんのインスタレーション
届かなかった想いが打ち上げられた浜辺とメッセージボトル
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by chandra-k | 2013-08-12 15:47
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