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想いを伝えるということ③両親へ

近い関係であればあるほど、真正面から感謝の言葉を伝えることに照れてしまう。
感謝の気持ちは持っていても、言わなくてもわかるはずと思っしまったり、
どんなタイミングで言っていいのか、受け取っていいのかわからなかったりする。

昔から普通にそれを言い合えてる関係だったら、そんなことはなんてことないのだろうけどね。


どう切り出していいのかわからない。でも伝えないと。
私にとっては決断が必要だった。


生まれて初めて、真正面から、真面目に、両親に
「産んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう。」と伝えた。

病床でそんなことを言われたら、両親も戸惑ったかもしれない。
「今更そんな~。親として当然だから~。」と
さらっと受け答えをして話をそらそうとする。
深刻な感じがして、話したくないのかもしれなかった。

でも私はこれから生きるために、話を続けた。


以前ブログに書いたけれど、私には母の他に母の存在に近い祖母がいた。
事情が複雑で、血筋でいう伯母と母が養子縁組をして戸籍上は親子になっていた。
(年齢は10歳ちょっとしか違わない)
子供が出来ない体になってしまった祖母と、21歳で初めて子供(私)を産んだ母が
一緒に暮らし、二人の母がいるような状態だった。
どちらかに甘えてしまうと、どちらかに淋しい想いをさせてしまうから
私は甘えることが出来ず、感情をあらわさない子供になった。

子供の頃本当は淋しくて、一人で泣いていたと伝えた。

その他、子供の頃から思っていたことを伝えた。

平凡な生活は嫌だとずっと思っていたけれど、
本当はあたりまえに毎日繰り返される日常がどれほど豊かであったか。

才能がある人は認められるべきと思っていたけど、
日々の生活を豊かな気持ちで暮らしていくことの大切さ。

毎日朝から晩まで働きずめの中、栄養があるご飯をつくり続けてくれたこと・・・。


昔、勝手に私が思っていて否定していたことを謝り、
あらためて、産んでくれてありがとう、育ててくれてありがとうと
今までの感謝の気持ちを伝えた。

どこまで伝わったかはわからない。
ごまかしながらも、両親は少し涙ぐんでいるように見えた。


何がどう変わったかはわからない。
でも伝えたことで、両親とのエネルギーの繋がりの密度は確かに変化した。
伝えて本当によかった。


両親が祈祷に行ってもらってきてくれた平癒のお守りを見ると、
両親の気持ちが伝わってきて涙が溢れた。
by chandra-k | 2013-08-09 18:56 | 病床波動日記
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