尊厳の芸術展

今から70年前日米開戦の影響を受け、それまで普通の生活を送っていた日系アメリカ人約12万人がが強制収容所に送られた。
手荷物以外の持込が許されず、砂漠などに作られた風雨が吹き込む収容所での生活。
人々には番号が付けられ、管理するアメリカ人からは番号で呼ばれた。
そこに家具等はあるはずもなく、生活に必要な物は廃材などを利用して手作りするしかなかった。

そんな中ある人が表札を彫り、ドアに打ち付けたという。自分の名前に誇りを持って。
それをきっかけに人々は変化していったという。

収容所の中で人々が作ったもの。
厳しい環境の中で豊かに人間らしく生きるために、木材から椅子や箪笥を作り、装飾をほどこし、植物の繊維で箱や籠を編み、拾った石から硯を作り、茶碗を作り、地中から掘り出した貝殻や種でブローチを作った。
木をくり抜き、仏壇を作り毎日手を合わせた。

そんな作品を集めた尊厳の芸術展「Art of Gaman」に行ってきた。


怒りや涙ではなく、希望の光を失うことなくいのちの輝きをそこに注いだ。
ひとつひとつに想いをこめて。自分の生きる証であるかのように。
それは一人一人の魂のあらわれ。
自分がここにこうして生きているということ。

それは自分という魂を愛しみ、決して失望することなく尊厳を持ち続けるということ。

たとえどんな状況であろうとも自分自身であり続けること。
そう、何者も心だけは、魂は、奪うことは出来ない。

会場で流れる映像を見ながら私は涙が溢れた。
私のユダヤの少年である前世の物語を思い出しながら・・・。

ユダヤの少年はもっと過酷な状態だったけれど、決して光を失うことはなかったから。
(私のハードな前世の物語はこちらhttp://chandra.exblog.jp/2362451/




彼らはその辛い過去を自分の子供達に積極的に伝えようとはしなかったという。
自分の子孫がアメリカ人を憎まないように。
過去にとらわれずに未来を見て生きていけるように。

その作品の中には彼らの静かで誇り高き魂のありようを感じる。


この尊厳の芸術展はメディアテークで開催。
明日18日が最終日なので行ける方は是非!
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鳥のブローチの足は金網の端を切って作ったという。
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by chandra-k | 2013-05-17 22:45 | Comments(0)
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