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いまココ

先日の日記に書いたタカシさんのメルマガは「あらココ」だが
(あら不思議ココロが軽くなっちゃった!というタイトル)
今日の日記は「いまココ」

タカシさんの奥さんである女優の久美ちゃんが出演する芝居を皆で見に行った。
演目は菊池寛の名作「父帰る」
久美ちゃんの役どころは
夫が情婦を作って家を出てしまい、失意で身投げするも助かり
二人の息子と娘を育てて来た妻・おたか。

家族の学びと許しについて思いながら この短篇の芝居を見ていた。

落ちぶれた姿で二十年ぶりに帰って来た父と対面するその家族。
五人がいる舞台となっている居間の「ここ」に
それぞれが今まで生きてきた日々と想いが重なりあって存在していた。
それは切り取られた時空間なのだけれど そこに全てが同時に存在しているのを感じた。

沢山の辛い思いをしながら 重ねて来た出来事。
そんな中で見つけてきたささやかな幸せや笑顔。
経験と記憶は「過去」という名前で呼ばれるが
それは今まさにここにあり、今の中で重なりながら振動している。
全てがここにある。
そして今の選択と捉えかたで過去も未来も変化する。
愛と慈しみの中で。

号泣する「おたか」の中に重なりあう多次元を見た。
沢山の想いをまるごと抱きしめて号泣する「おたか」が
とってもチャーミングに見えた。
思いっきり泣いている姿がとってもチャーミングなのだ。
久美ちゃんだからなんだと思う。
本当にチャーミングだったよ、久美ちゃん。

そしてそれぞれの役者が演じる役に、演じる本人自身が重なる。
演じるってそういうことなんだろうな。
(演じる役者の個性や資質が役どころに色あいを与える。独自の役どころとなる。)
書かれた架空の人物の意識フィールドに演じる役者のフィールドが重なって
それもまた多次元の世界がそこに出現する。
まるでそれは過去生と今生のようだ。

まさに「いまココ」
いいお芝居をありがとう!
by chandra-k | 2008-10-22 22:57
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