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勘違い

かつて私は光と闇に惹かれていた。
退廃的美意識の中に甘美なものを感じてうっとりし、
闇の中にキラリと光る美しさを探し
まるでそれを自分だけの部屋でこっそり覗き見るような
ちょっと秘密めいた後ろめたさが好きだった。
一見全て闇に見えるものの中に美しい輝きを発見することが出来るという
自分の特技に酔っていたのかもしれない。
それに闇の中に見出した光は一層神秘的で純粋で美しいものに見えたから。

かつて自我で作り上げた自分を完璧に演じる(自我の意図が明確な)自分が嫌で
本人の意図・技巧を越えたものや、想像を超えた破綻等に憧れを抱いていた。
脆く今にも壊れそうなものに吸い寄せられ
そしてそういったものに美しさや純粋さを見出そうとしていた。

それがこうして学びが進み愛と調和が全く同じで
愛とは調和そのものの美しさであると知るに至り、
私が今まで見ていたのは表層に過ぎず、 
実は本来の大いなるわたしとまともに繋がってもいなくて、
意図や技巧を超えたものだと思っていたのが
実は単にコントロール不能な不調和であったことがよくわかった。

好きだったから執着してなかなか手放せなかったし
ちょっと前まで浄化マニアをやっていたのもこのため。
本当に私は何をやっていたのだろう。
珠ちゃんと私はあらわれ方は違ってもこの同じ嗜好があったので
似た学びのテーマを持っていたし、珠ちゃんが好きなものはよくわかった。
珠ちゃんもよく私のことを同じ匂いがしたと言っていた。

今やっと気づいたのだが、私がそんなだったから
私の周りにはそういったものが沢山集まって来ていた。
それは実は単純な共鳴現象で、私が引き寄せていたにもかかわらず
全く私は気づいていなくて こんなに集まってるということは
そこに私がやるべきことや役割があると勝手に思い込んでいた。
とんでもない勘違い。
おまけに夫までそれに協力して不調和を作ってくれていた。
ああ、私が好きで引き寄せていただけのことだったのに。
ああ、なんて夫はあらゆる面で素晴らしき協力者だったのだろう。

あ~あ、気づいたからには完全におしまい。
私は光と闇への役割を認め続けることでその不調和に力を与え続けていたのだ。
私だけが調和に向かっても まわりの不調和を認めていたら意味がない。
例え今不調和を表わしていても 本来は完全な美しき調和であるのだから
その美しい状態だけを想い認め続けていこう。
by chandra-k | 2008-03-08 19:23
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