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私がROCKを好きな訳

先月の放送で話した内容を簡単にまとめておきたい。

雑食性であるROCKは あらゆるものを取り込んで変化するもので
その取り入れる可能性は無限だ。
ある意味ROCKは 音楽の形式ではなく「変化していく生体エネルギー」みたいなものだと
私は捉えている。
私にとって重要なのは そのROCKから感じ取ることの出来る意識・エネルギーともいえる。
言葉をかえると「私にとってのROCKは空(くう)」だったのだ。
そこにあらゆるものを含み そこからとてつもないエネルギーやかたちを生み出していく
「空(くう)」
変化し発展し続ける意識。それが私にとってのROCK。

私はずっと その音楽の背景にあるもの、内包しているものに惹きつけられてきた。
その音楽を作り上げている人物や
バンドのメンバー達が其々持っている意識やエネルギーの色合い、
それが交じり合い、触発しあい、煌きを放つのを感じ取るのが好きだったのだ。
それは日常の私達のまわりで起きていることではあるけれど
私の能力では三次元でその変化をなかなか感じ取ることが出来ない。
でも音楽を通すと そのエネルギーの美しい発光を(顕在意識ではわからなくても)
自分の魂の深いところで感じ取ることが出来ているようだ。
(音楽は 人の意識をくっきりと映し出し より作り手の個性が際立つ)

だからこそROCKは人を変えることが出来る。
事実私は変わった。(ずいぶん昔の話だが)
内側と外側のギャップや奥深くに閉じ込め抱えてきたものを
ROCKによって解放し マイナスをプラスに転換させる術(昇華の方法)を知った。

この世界が多次元であるようにROCKもまた多次元であるので
その低い周波数の部分にアクセスしてしまうと
表面的な言葉やサウンドの凶暴なところ、攻撃的なところに翻弄されてしまう場合も
たしかにある。
でもそれは自分の顕在意識がそこに共鳴してしまっているから。それだけ。

たとえ激しい苦悩・悶絶・絶望etcを歌っていたとしても
高い次元からみれば それは押し込めてきた感情や意識を解放し浄化するという
作用もあったりする。
それは作り手側のみならず聞き手側にも同様な作用をもたらし
映画や芝居を見た後のような疑似体験によるカタルシスをもたらす。
エンターテインメントとして昇華することで 浄化が容易になるのだ。
また、サウンドを手がかりに自分の内的世界に深く深く分け入っていく事も出来る。

私は随分前から番組の中で「私が惹かれる音楽は光と影を感じるもの」
「PUREなものとドロドロしたもののように 相反するものを同時に内包するもの」と
語ってきた。
そして精神的にナイーヴで 社会をうまく折り合いをつけることが苦手なメンバーが
いるバンドの音楽に いつも不思議な深さを私は感じ、惹かれていた。

今思えば 表面には表れにくい美しくPUREな魂の輝きを感じていたようだ。
一見影にみえるけれど あまりに純粋ゆえに傷つきやすく、
純度が高いだけに表面の汚れがいっそう目立ってしまうような光。。。。

影や闇は光と別のものとして存在するのではなく
光がグラデーションで彩度を落としたものであり 同じもの。
その彩度を落とし 一見闇にみえる光の本質を感じ
その光が見えない次元で光を放っている音楽に 私は惹かれていたのだ。
by chandra-k | 2006-11-04 23:32 | 私について
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