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胸水って!

今回の入院で巨大腫瘍でお腹が圧迫されて大変だったのは勿論だけど、
実はそれ以上に苦痛だったのが胸水だった。

肺全体を胸膜という薄い膜が覆っていて、
さらにこの膜はひとつづきになって胸壁(肋骨)の内側まで覆っている。
この2枚の胸膜の隙間に水が溜まるというもの。

入院のきっかけになった胸の痛さと苦しさがこの胸水による圧迫だった。

胸水は栄養が一杯溜まっているし、胸膜に穴をあけること自体望ましくないもので
本来は水を抜きたくはないけれど、胸水の中の組織を検査する意味もあるということで
入院してすぐに水を抜くことになった。

処置室に行くと、先生や看護師さんが大勢いてものものしい。
けっこう大変なことなのか、婦人科と内科両方に関わるからか、
沢山の人にぐるりと囲まれた。

間違った場所に針を刺すと困るのでエコーでチェックしながら、
背中に局部麻酔をして、肋骨の間に針を刺す。
そしてそこから管を通して、胸水がどんどん抜かれていく。

入院中結局4回抜いたのだけど、一回目はかなりのスピード。
黄色い透明な液体だった。
この中には大切な栄養が一杯入っていて、本来はリンパや血液に戻るものらしい。

水を抜くと肺の容積が増えて呼吸が楽になると思いきや、
急激に肺の中の圧力が変わるために、逆に呼吸困難になってしまい、
水を抜く速度を落としてもらう。
人間の呼吸ってこんなにあっという間に変わるのだと驚く。

慎重にやらないと気胸といって肺に穴が空いたりするらしい。

この処置は驚く程体力を消耗した。
さらに栄養をたっぷり抜いたのでげっそり。
結局右の肺側から1リットルの水を抜いた。

その日の夕方は、肺が拡がって呼吸が楽になったと喜んだものの、
二日後にはまた同量の水が溜まってしまった!がっくり。
ちょっとかがんだだけで喉が圧迫されて苦しい。

そして、さらに入院中胸水はどんどん溜まって呼吸が苦しく、
肺の上の方三分の一位で呼吸している感じ。
最大で3リットル位水が溜まってたのかな。
常に息が苦しく、息切れするし、ちょっと笑っても咳が出る。
体勢をちょっと変えると水が動くので、その度に苦しくなる。
勿論横になって寝ると苦しいし、寝返りも打てないので
ベッドはずっと斜めに起こしたまんま眠るしかない。
遠くまで歩くもの辛くて、検査の時は車椅子で移動していた。
(初車椅子だったので、ちょっと新鮮だったけど)


お腹は腫瘍と腹水でパンパンで腹式呼吸はほとんど出来ず、
胸式呼吸をするしかないのだけど、それも肺の上の方だけでは相当苦しい。
今年になってから胸式呼吸をトレーニングして、肋間筋を鍛えて
肋骨が拡がるようになっていて本当によかった。
それが出来なかったらもっと苦しかったに違いない。
まるでこうなることがわかってたかのように訓練してたみたいだ。


さて、手術の時は気道を確保するため喉に管を入れるけど、
肺に空気が入らないと生命の危険があるということで、
手術の前日にまた胸水を抜いた。
手術の前に抜いた胸水は、透明な黄色から赤褐色に変化していた。

そして、手術中に必要があればまた抜く可能性があるということで
仰向けに寝てもいいように、今回は肋骨の脇に針を刺し、その管を付けたままにしておく。


結果的に手術中は水を抜かずに済んだけど、
せっかく(?)管がついているから、呼吸を楽にしましょう言われ
手術の翌日もまた胸水を抜く。
手術が終わったばかりだっていうのに、またかとげっそり。
でも、水を抜かないと呼吸が苦しいからなんとも複雑。

その刺した針が呼吸をする度に動いてどこかを刺激するらしくとっても痛い。
痙攣するみたいな痛みがやってくる。
手術後のお腹の痛みより胸水の針の方がずっと痛くて、消耗した。


そして、胸水がまた溜まったら抜けるようにと、
針を刺しっぱなしで何日も過ごしていて、時々うずくように痛むので
痛み止めを飲んで過ごし、針を抜く前にもう一度胸水を抜いた。


それから何度かレントゲンを撮ったけれど、
腫瘍を取ったおかげで右の胸には水は溜まっていないようでほっとしている。
左の胸からは水を抜いていないのでまだ残っているから
今も息が切れたり、本来の呼吸は出来ないけれど、
今後胸水が増えることなく、この水が自然に体に吸収されることを望んでいる。

西洋医学では胸水に効く薬は特にないけど、漢方には利水のための処方があるので
現在それを運龍堂の佐藤さんに相談して漢方を飲んでいるところ。
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by chandra-k | 2013-08-04 21:48 | 病床波動日記 | Comments(0)
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